基本データ

レポート本文

今年三月のクラブランを担当するに当たって、予定している千葉のコースを下見走行してきました。三月の本番を想定して色々見てきましたので、自分の備忘録的な意味も含めて報告します。

コース概要

今回考えていたコースを下図に示します。

金谷港を出発してマザー牧場を経由して、姉ヶ崎から五井へと向かうものです。距離は 66km と、クラブランにしては少し長めです。

この図の下にあるのはコースプロファイル(距離 vs 標高グラフ)です。このプロファイル上でマウスをクリックすると、相当する位置が地図上に示されますので試してみてください。

そうやって位置と標高の関係を見て行くと、今回のコースがどのような傾斜なのか大体掴めるかと思います。

金谷港を出発して13kmくらいは海岸沿いを走るのでほとんど傾斜がありませんが、そこから急に上り道となり、マザー牧場までの 4km で250m程上ります。平均斜度 6％、最大傾斜は 12% くらいなのでクラブランとしては厳しい方かもしれません。

そしてマザー牧場を越えると鹿野山の付近で少し上り、それを超えれば長い下り坂です。君津から小櫃(おびつ)に抜けるところでは 2km, 7%程度の上りが有りますが、 それを過ぎるとあとはほとんど平野を走ることになります。

スタート

では金谷港を出発しましょう(10:30)。

ありがたいことに、金谷港の目の前にはマザー牧場の看板があります。しかもこの後、マザー牧場までのコースには案内看板が次々に現れます。これらの案内に沿って走れば道に迷うことも有りません。気楽に走りましょう。

海岸沿いの道は起伏も少なく難無く走れます。

先に書いたようにこの後続く上り傾斜がとても厳しいことが判っていますので、ここはウォーミングアップと割り切り脚と身体を温めることを意識して走ります。しっかり脚に力が付くようクランク負荷と回転数(ケイデンス)に配慮した方が良いかもしれません。

今回私は 20?25km/h の範囲で走りましたが、クラブランでなら 15km/h 程度にすると思います。とはいえこれは参加メンバーが確定したら力量を見積もり調整しましょう。

出発して11kmの場所に大きい看板が有り、そのすぐ近くにコンビニを見つけました(11:00)。

３月のクラブラン本番ではここで休憩を取ろうと思います。とはいえ暖まった脚を冷やしては勿体ないので、あくまで小休止にとどめ、すぐに出かけるのが良いように思えます。

ここから先、２キロくらいは平坦な道が続きます。コンビニ休憩で冷えた脚を温め直し、続く坂に備えます。

そして「マザー牧場直進4km」の看板が見えてきたら、いよいよ坂の始まりです(11:10)。本日のメインイベント。ここから先は上るほど傾斜がきつくなります。心して掛かります。

"残り3キロ" の看板が有る辺りまではまあ走れます。

"残り2キロ" の看板までは喘ぎつつもなんとか走れましたが、そこから先は休み休み行くことになりました。

"残り1キロ" の看板の前で休んでいたところ、脇を走り抜けるロードレーサーの集団が「こっから先が厳しいんだよ！」と声掛け合っているのを聞いて、心が折れそうになりました(11:40)。

意地でなんとか上りきり、マザー牧場到着(12:00)。ラスト 4km には 50 分も掛かっているので歩くのと大差ありません。

おそらく本番でも参加者によって到着時間に差がつくことが予想されます。幸いゲート前から東京湾を望む景色は悪く有りません。天気がよければ早く到着した人は風景を楽しんでゆっくり後続者を待つのが良さそうです。

マザー牧場

さて、マザー牧場。

通常だと入場料は1,500円 － ちょっとお高価い気もします。クラブランに使えないかと団体割引を調べましたが 20 人以上でないと適用されないようです。

他に交通機関との併用に関する割引など少し調べてみたのですが、あまりメリットの有りそうなプランは見当たりません。あきらめて通常料金で入ることにします。

入場して周囲を見渡すと、遠くの広場で連凧を揚げているようです。近づいて見るとスタッフはなぜか蛇と蛙を模した帽子を手にしています。どうやら連凧を干支の蛇に見立てて、子供にかぶり物をさせて記念写真を撮らせるという趣向のようです。親子連れが何人か並んでいます。

この日は三連休の初日で、まあまあの人出でした。寂しすぎず、混みすぎず、といった具合。寒中とは思えない暖かな陽差しのおかげで芝の色も柔らかでした。

三月のクラブランの頃には、もっとずっと春めいていることと思います。

折角牧場に来たので、昼ごはんはジンギスカンにしました。上ラム肉 1,150円, 野菜 420円, ライス 210円, ノンアルコールビール 300円, 合計 2,080円。ちょっと食べ過ぎかなと思いつつ、いただきます。

野菜を乗せて、

その上に肉を乗せて蒸し焼きにしたら、

あっという間に食べ終えていました(笑)。

いや、冗談じゃなくてあまりに美味くてホントに一気に食べてしまいました。元々は焼きあがりの写真とか撮るつもりでいたのですが、食べるのに夢中になり忘れていました。

そして食べる前は「多かったか」と思っていましたが、食べ終わった今となっては二人前にしておかなかったことが悔やまれます。非常に満足しました。

ただ、三月のクラブランでまたジンギスカンを食べるかと言われると少し悩みます。というのも、このジンギスカンを出している「バーベキューテラス」はジンギスカンと焼肉しか提供していないので、肉嫌いの方にはあまりお勧めできないからです。

クラブメンバーで揃って食べるというのであれば、メニューのバリエーションが豊富な「マザーファクトリーレストラン」の方が良さそうです。昼ご飯の選択は当日参加者の希望を聞いて対応しようと思います。

さて、時計を見ると、入場してから既に 50 分も経っています。当初マザー牧場で過ごす時間としては１時間を見積もっていたのですが、それでは少な過ぎるようです。本番では少なくとも１時間半、景色を見たり動物と触れ合ってのんびり過ごすなら２時間くらいあっても良さそうです。

この後、羊や牛と戯れて、13:30 にマザー牧場を出発しました。

鹿野山

牧場を越えて少し上ると鹿野山です。ここの展望台から見下ろす房総の山々も見応えが有ります。良くは判りませんが、枝ぶりの柔らかさからすると梅とか桜でしょうか？だとしたら、きっと三月には東京、神奈川より一足早い春を感じさせてくれることでしょう。

マザー牧場ではなく、こちらでお弁当を食べるのも悪くない気がします。マザー牧場と鹿野山、どちらでお昼にするかは悩ましいところです。

鹿野山から先は長い下りが続きます。そしてここは結構怖いです。場所によっては路面が粗く、スピードを出していると振動でハンドルが取られそうになります。

今回下り路を走っていて、そういう "ハンドル制御しにくい" 状態に陥った際に、道路前方に窪みらしいものを見つけヒヤっとしました。

結果的には回避出来て大事には至りませんでしたが、ともかくここが危険なポイントであることには変わりありません。

君津から五井

鹿野山を下りると...、あとはなんというか...、退屈な道です。

まるで要塞みたいに見える採石場や、矢鱈と低いところを飛んでいる旅客機に眼を引かれたりもしますが、クラブランで皆さんにお勧めできる面白さでは無いように思えました。

途中、10kmほど路に迷い時間をロスしてしまいました。段々と陽も傾いてきます。結局五井に到着したのは陽が暮れてからでした。(17:00)

五井から横浜まではアクアラインバスを利用しました。料金は1,600円。電車に比べると非常に楽な移動手段です。

感想

今回の試走を行う前は、「子供ならまだしも、大人だけでマザー牧場に行って楽しめるだろうか」と思っていました。

けれど、想像以上に楽しめました。凧上げも、動物とのふれあいも、山から望む景色も、どれもこれもお勧めです。３月もぜひ行こうと思っています。

そしてマザー牧場のすぐお隣りではありますが、やはり鹿野山にも立ち寄ってみたい。今回見たあの山の景色が三月にどう変わっているか見てみたい気がします。

一方で、残念なことにマザー牧場と鹿野山以外はそれほど魅力を見いだすことができませんでした。なので３月のクラブラン本番では、前者２か所に時間を掛け、その分ゴール地点は五井より近い場所(木更津とか)に切り替えようと思います。

三月までまだ少し時間が有ります。余裕が有ったらもう一度くらい試走してみたいところです。