はじめに

2013年9月28日(土) ~ 29日(日)に、飛騨高山で第44回 全国サイクリングクラブラリーが開催され、僕は27日(金)から、自走と輪行で開催地まで向かいました。

このとき、会場までのツーリング状況をブログで公開していました。

以下のレポートはその抜粋です。

走行ルート

ツーリング準備

今回クラブラリーに行くのはこの自転車。


というか、僕はこれしか自転車を持ってないので通勤からロングライドまで何でもこれでこなす。でも本来こいつは今回のような2、3日の小規模ツーリングに適当な車種だ。

リアキャリアにはテント、寝袋、ランタン、着替えなど入っている。フロントバッグにはマップ、工具類や非常食など。

 

車両総重量は23kgになった。

タイヤは普段 panaracer closer の 700x25c を履いているのだけど、ツーリング時の耐久性が心配だったので Schwalbe Marathon 700×28c に履き替えてみた。

元のタイヤでも大丈夫だろうとは思うのだけど、以前に木曽路を走った時にコケた記憶があるので用心することにした。

が、やっぱり Marathon はごつくて重い。やりすぎたかもしれない。

 

27日

前半は相模原から大月まで 52km。そこから木曽福島までは輪行。

後半は木曽福島から中津川まで 52km。(下地図参照)

出発 / 相模原(05:57)

今朝は 5:00 に目覚しを掛けていたのに 4:00 に目が覚めてしまった。子供か俺は(笑)。

天気予報当たった。気持ち良く晴れた空だ。

頭の中ではワクワクするような曲が流れてる。

今から出発。浮かれ過ぎないように注意しよう。


相模湖(07:20)

相模原周辺の主だった道路では通勤ラッシュが始まっていて、走りにくくて参った。ここまで来てやっと脚が暖まってきた。

 

相模湖はウチからの練習走行には手頃な距離なので時たま来る。

夏は暑いし冬は寒いし(そう言っちゃ何だが)食事どころはあまり旨くない。じゃあなんで来るのかと言うと、手頃だからかな。距離と傾斜が。

 

かなり前だけど、ここで破裂パンクを経験したことがある。

湖岸で休んでぬるい水など飲んでたら、いきなりパンクした。

当時はまだ自転車の知識が乏しかったので、縦に(周方向に)裂けたチューブを見て何が起こったのかさっぱり判らなかった。

ただ、タイヤに外傷が無くチューブだけがやられていたことから、タイヤ内面かリムに問題が有るのだろうと推定した。

そして両者の点検を行ったのちチューブ交換を行った。
(実際の原因は両者では無く「取り付け」に有るのだと言うことを後で知った)

 

そうしたら、替えチューブは持って行っていたくせにインフレータ(空気入れ)を忘れていた(笑)。

 

近くにいたサイクリストに「すみませんが空気入れを貸してもらえませんか」と聞いたところ、「いや、持ってないな」という返答をされた。
「ポタリング程度でも空気入れを持ってくるのが常識だろう!」と(自分の事は棚に上げて)憤りを覚えた記憶がある。

 

この時はしょうがないので輪行で帰った。

輪行袋、予備チューブ、パンク修理パッチ、タイヤレバー、等々持って行っていたのに空気入れだけ持って行っていなかったのだ。

 


大月駅到着(09:36)

出発してから50km、4時間弱。

だいたい予想通りのペースで到着した。

 

さて、木曽福島に向かおう。

 


輪行開始(10:16)

大月駅を 10:12に出て、甲府、塩尻で乗り換えて、木曽福島には 13:30 に着く予定。

木曽福島から中津川までは 55km ほどだから、18時までには着くだろう。

 


木曽福島到着(14:03)

自転車を組み立てて、駅前で観光客の写真撮影のお手伝いなどしてたら14時になった。日が傾き始めた。急いで出発しよう。

陽射しは有るが気温は低めだ。山の影に入れば冷えるかもしれない。念のためウィンドブレーカーを羽織って行こう。

 


寝覚の床(15:17)

木曽福島から 12km、一時間近くも掛かってしまった。

ややペースが遅いのは、途中何ヶ所か有ったトンネルを通過する際に車道ではなく歩道を通ったせいだろう。

トンネル出入口で分岐が有ると、歩道は地下道を経由するようになっている。当然自転車はそこを押して通過しなければいけない。少なからず手間取った。

でも「何で車道を走らないの?」と思う人も居るかもしれない。

じつは、先ほど荒れた路面を走った際に、ヘッドライトを落として壊してしまったのだ。

地方では幹線道路のトンネルといっても中が暗い所が多い。なので、多少遅くても安全な道を選んだ。(じっさい、かなり暗かった)

 

今は寝覚の床。

ここにはコンビニが有ったので寄ってみた。懐中電灯でもあればフロントバッグに縛りつけて使おうかと思ったのだが、残念ながら無かった。

中津川は大きな町のようだから自転車屋くらい有るだろう。

日暮れ前に着けるよう急ごう。

 


南木曽(17:02)

16:40 の時点で、中津川の宿まで残り18km。

これでは到底日暮れまでに宿に着けないので、ヘッドライトをどうするか考え直す事にした。

南木曽町役場近くにコンビニを見つけ、ダメモトで懐中電灯を探したら運良く見つかった。

これでひと安心。点滅はしないので周りの人に位置を知らせる効果は低いが、夕暮れに無灯火で走るよりはずっとマシだ。

 

フロントバッグにガムテープで強引に固定した。

見た目の悪さはこの際目をつぶろう。

 

というか。

 

こういうトラブル対応って、ツーリングの面白さの一つだと思う。

これはこれで楽しい。

 


ホームセンター発見 / 中津川(18:26)

18時、ついに完璧に暗くなった。

じっさいに陽が沈んだのは 17:20 頃だが、今日は空が(特に西の空が)明るかったので、かなり遅くまで路面状況を確認できた。

 

明日はクラブラリー会場に何時に到着できるかな。

目標は16時。

いくらか遅くなるかもしれないが、高山は山の中だ。今日の様に遅くまで空が明るいとは思わない方が良いだろう。

気を付けよう。

 

中津川に着いたらホームセンターが有った。早速自転車ライトを買いこんだ。

取り付けは明日かな。今は宿に急ごう。

 


今日の反省 / 中津川(21:53)

宿に着いたのは 18:30 頃。木曽福島から 4.5 時間。

着替えて飯喰って風呂入ってボケーっとしてた。

 

明日、大丈夫かな。高山に16時までに到着出来るかな。

ちょっと真面目に考えよう。

 

今日の走行時間は、相模原から中津川まで 12.5 時間(6:00 – 18:30)掛かっている。ただし、大月9:30 – 木曽福島 14:00 の輪行 4.5 時間分を差し引くと、実質8時間で走っている事になる。

 

距離は相模原 – 大月が 52km、木曽福島から中津川の宿までがこれまた 52 km、合計 104kmだ。

 

全体平均速度は 13km/h。なのだけと、前半/後半に分けて考えると、前半 14.8km/h、後半 11.5km/hだ。後半は下り主体なのに何故か遅い。

 

明日、朝7時に出発して夕方 16 時にクラブラリー会場(臥龍の郷)に到着するなら走行可能性なのは 9時間。昼ごはんに1時間掛かるとすると走れるのは 8 時間。距離は 98km。

時速は 12.3 km/h 以上が必要だ。

 

…微妙だなあ。

 

今日の後半のペースなら、明日は 16 時に間に合わない。しかも明日のコースの負荷は今日より大きいのだ。

 

ここは中間目標地点を設定しよう。

目安は下呂温泉(出発から54km地点)がいいだろう。スタートからそこまで 4:40 以下で走れなければ、16時までに臥龍の郷に到着出来る見込みは無い。

後半遅くなるだろう事を考慮するなら、出発から 4:20、つまり 11:20 までに下呂温泉駅に着かなかったら、輪行に切り替えよう。

 

タイムリミットは下呂 13:59 – 高山 15:25 という電車。

最悪の場合、これで輪行しよう。

 

それにしても今日の後半は遅すぎる。荷物が有って自転車が重かったとはいえ、それほど負荷の高いコースじゃ無かった。100km 程度の走行でへたばるなんてありえない。

今日の後半遅くなった理由の一つは、ブログ更新に時間を掛けてしまった事だと思う。調子に乗りすぎたか。

明日はよほど余裕がなければブログは手掛けない事にしよう。

 


 

28日

中津川から高山まで 96km。(下地図参照)

おはようございます(05:58)

昨夜は 22:30 に就寝。

今朝は 5:00 に目覚しを掛けていたのに 4:50 に目が覚めてしまった。年寄りか俺は(笑)。

 

幸いにして昨日の走りの疲れは残っていない。若干股関節が痛むが、危ない程ではない。むしろ昨日の走りが有るから今日は脚が早くに暖まってくれるものと思いたい。

今日は走りに余裕が無いので、ブログ更新は行わずに走りに注力しよう。

さて、ストレッチでもして出掛ける準備をしようか。

 

窓の外に明るい空が見える。

 


下呂(10:01)

9:45 下呂到着。

宿を出たのは 6:30。予定より30分前倒しで動いているとはいえ、3:15 で 53km を走った事になる。平均時速は 16 km/h くらい。このペースなら大丈夫だろう。

とはいえ油断せずに行こう。

 

民宿で用意してくれたお弁当を頂く。五臓六腑に染み渡る旨さだ。

 


ゴール / 高山(13:44)

目的地の「臥龍の郷」に到着。13:15。

気張った甲斐が有って、予定の16時に対してだいぶ早く着いてしまった。

 

フロントに行ったところ、「15時以降に(主催者の)皆様お見えになる予定です」とのこと。

僕はテント泊の予定で来ているから、先に部屋に入れてもらいくつろぐ訳にもいかない。まいったな。

 

近くに飛騨一ノ宮の「水無神社」が有るらしい。挨拶に行って来よう。

昨日今日の好天と無事故の御礼を言っておこう。

 


水無神社(14:41)

水無(みなし)神社は会場から1.5km ほど南。

参道も境内も静かで落ち着いた良い雰囲気だ。小腹が空いていたので「牛串でも売っていたら買おう」と思って来たのだが、そんなはしゃいだ場所では無かった。

境内にある木は針葉樹(杉かな?)が多い。神社というと楠とか公孫樹を連想するのだけど、地域柄なんだろうなあ。

 

水無神社の御神体は位山(くらいやま)。

町の南西10km程の位置に在る。なのだけど、鳥居から神社へ続く道は南東を向いていて、参道が神体山を向いている訳では無い。

どういう理由でこういう配置なんだろう。

 


テント設営 / クラブラリー会場(16:02)

今回のクラブラリーで僕は野宿に挑戦する。初めての試みだ。

 

かなり前から「テントを持ってツーリングして野宿」というサイクリングスタイルに憧れてはいた。けれど、今一つハードルが高くてやれずにいた。

第一にテントと寝袋が高価い。第二に、一人で野宿に挑んだとして、事故に会ったらと思うと怖い。

それらが有って尻ごみしていたのだけど、今回のクラブラリーではキャンプ場を設けてくださるという案内が有ったので、思い切って挑戦することにした。

もし万が一、急な天候変化とか大きなアクシデントが有ったとしても、クラブラリーの宿泊施設に逃げ込めば何とかなるだろう。野宿に挑戦するとしたら、今回のように恵まれた機会はそうない。

テントと寝袋は知人から借りた。

 

奥美濃CCコウムラさんから聞いたところ、今回野宿するのは、僕ともう1人の計2人しか居ないらしい。ちなみに参加者全体は110名弱。

クラブラリーの参加者ってツーリング志向の方が結構多いはずだけど、テント持って寝袋持って重い自転車で走ると云うのは抵抗があるのだろうか。あるいは大半が山路狙いだからかな。

もしかしたら懇親会と二次会に全力投球って姿勢なのかもしれない。

 

でも、やっぱり「関心はある」って方は多いらしい。

テント設営をしていたら、沢山声を掛けられた。そして僕が初心者だと判るといろいろアドバイスを下さった。

こういうのはとても嬉しい。

 


受付開始(16:05)

15:30 頃から受付が始まった。

主催の奥美濃サイクリングクラブの方々はゲスト対応に忙しそうだ。

参加者に対し、