ブルートレインで阿蘇へ

今回の旅行ではいろいろな輪行スタイルを楽しみたいと思い、行きは夜行寝台を、帰りは飛行機輪行を試みた。ブルートレインは東京-熊本間を走るはやぶさだ。横浜を 18:28 に発つと、熊本に翌日 11:48 に到着する。17 + 1/3 時間、飛行機や新幹線に比べるとはるかに時間がかかるが、そういう旅行もたまには悪くない。

栓抜きさて電車に乗りこむと、とても現代の乗り物とは思えない古い作りだ。はるか昔に電車で旅行した記憶がよみがえってくる。

窓の所のテーブルにはセンヌキが付いている。これは懐かしい。久々に見た気がする。瓶ビールでも買ってくれば良かった。失敗した。

輪行袋を上段に ところでご存じの方も多いと思うが、実はブルートレインは輪行に向いていない。自転車を置くスペースが無いのだ。乗ってから気づいた僕はやむを得ず寝台席に自転車を持ち込み一緒に寝ることにした。運の悪いことに席は上段、輪行袋を持ち上げるのはかなりきつい。足場の悪い中、やっとの思いで持ち上げた直後、車掌が来た。

尋常で無い大きさの荷物を上段に乗せるという危険な状態である。てっきり怒られるものと思っていたが、予想に反し車掌は別に驚く様子もなく「空いている下段に移りますか?」と言ってくれた。事務的な対応、良くある事といった風である。おそらくこういういい加減な輩は時折居るのだろうなと思いつつ、その提案を受け下段に移ることにした。有難かった。

その後熊本を経由して、翌日昼過ぎに阿蘇駅に到着する。


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