最終更新日: 2009年3月24日
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安ヶ森林道ラン
9月27(土)~28日(日)

9月27日(土)

 浅草駅発7:10の快速に乗るため、4時起きして6:50に浅草到着。東武線の切符自動販売機で会津高原尾瀬口駅までの切符を買おうとするが、買える自販機を探さねばならない。新藤原乗換ボタンを見つけるのに一苦労、おまけに札の吸い込みが悪く、手間がかかる。
ようやく切符が出てきたところで、ハイキング装備のご婦人から同じ切符の買い方を尋ねられる。同じ列車を目指しているらしくあせっている様子。今の手順を示して切符が買えたのを見届けてから、私もあせって階上のホームへ急ぐ。
改札でT桑さんが急いでとの指示。もう7:00を廻っている。この列車は6両編成で先頭の2両が日光行、後尾2両が新藤原止まりと、中の2両に乗らねば会津高原尾瀬口駅に行けない。3号車の入り口でO寺さんとN島さんが待っている。自転車を車内に固定して席に着けばT桑夫人とS石さんが既に乗っておりO湖さんも乗車して全員集合。

浅草を発車してみれば拍子抜けするほど車内はがらがら、ところが北千住でどっとハイカー、ゴルファー、釣り師が乗り込んできて満員。浅草から乗って正解でした。土曜日早朝なので皆眠たいところだろうに話が弾む。下今市と新藤原で車両を切り離し、退屈する間もなく10:20会津高原尾瀬口駅に到着。標高722.5m。

 天気予報で覚悟はしていたが昨日までの夏日と打って変わって肌寒い。12度くらいか。オフロードを覚悟して持ってきた重たいマウンテンバイクを組み立てる。N島さんはロードの小径車、T桑夫人とS石さんはロードレーサー、T桑さんはマウンテンバイク、O寺さんとO湖さんはランドナーと組みあげれば11:00。
駅隣接の会津高原プラザ憩いの家で早昼食。塩ラーメンと半チャーハンセットで結構ボリュームがあった。

11:30に集合写真を撮ってスタート。O寺さん案内の旧道で峠を目指す。こちらはトンネルが無いので走りやすいとのこと。道は舗装とはいえ、旧道というだけあってあちこち陥没しており、昨日の雨で水たまりも多数あり、目が離せない。肌寒いが紅葉はまだ。青葉の中をヒルクライム。天気はぐずついており短い時間だが本格的に降ったりする。私は雨男か。ヤビツ峠、和田峠とクラブランで走ってきたが、涼しいせいかこちらのほうが少し楽に感じる。勿論時々休みながらだが何とか歩かずに12:45峠に到着。
S石さんの車から異音がするとのことでO寺さんとO湖さんがチェック、リアディレーラーの調整で解決。クラブランのありがたいところだ。ここからは下りなので冷え対策で着込む。        

快調に走って舘岩村観光案内所に到着。なんとアジサイが咲いている。観光地図をもらいアイスクリームを食べて休憩。

コスモスが並ぶ道を5分も走れば今日の泊り、民宿かじやに到着。予定通り15:00のチェックインだ。
自転車は生花出荷作業の納屋に入れることになった。部屋割をして天井を見上げると平成八年棟上げの子孫繁栄家運隆昌のお呪いが飾ってある。このあたりでは昔は皆行っていたお呪いだそうで見事なものである、早速温泉に行こう。

宿の周りは田んぼや蕎麦畑、周囲を山に囲まれ日本の原風景といったところ。ここは共同浴場があちこちにあり、200円の入浴パスを宿で購入すればどこでも入れる。かじやと大書したパスケースで入浴パスを首から下げてでかける。
小雨の中を5分も歩かずに共同浴場弘法の湯に到着。ここが一番大きいようで脱衣場もあり、洗い場も二人分あり、湯船は6人くらい入れる広さ。しっかりあったまる。弘法大師を祀った拝殿が隣接しておりこれが名前の由来か。

宿へもどると待望のビール。突き出しはトマト。これがうまいものでビールがすすむ。18:00に夕食。岩魚を中心に9品と岩魚の骨酒。香りよく酔いが回る。特筆すべきは飯の旨さで4杯もお代わりをしてしまった。自家製米とのこと。さすがである。
最後にご主人手打ちの蕎麦が出てきた。これも香り高く大根おろしとうまく調和してたちまち一枚喉を通ってしまう。隣のN島さんは蕎麦が食べたいと言っていながら寝てしまった。起きないので私がもう一枚いただく。旨さにこれほど感動した食事は久しぶりだ。満足してすぐに就寝。            


9月28日(日)

 翌朝は7:00起床、7:30朝食。6品と味噌汁でまたご飯がうまい。朝食は御櫃だったので、御櫃の隣に座ったS石さんに御給仕をしていただく。大盛りにしてもらって3杯いただく。宿でお昼用にお握り弁当を用意してもらったので、店もない林道越えも安心だ。

自転車の調整をして9:00に出発。昨日のコスモス街道を抜けて舘岩村観光案内所の先で安が森林道へ入る。安が森林道は栃木県側の呼称で、福島県側は舘岩村村道鱒沢線になる。
硬い砂地の道だがあちこち岩が突き出しまたぬかっている。10:00に大山祇神社前で休憩し、ヒルクライム開始。間隔をあけて登っていくが、ハンドルを取られやすい。バランスを立て直そうとしたら後輪が砂地の柔らかいところに嵌ってしまい転倒。砂で足に擦り傷を負ってしまった。水で洗ってバンドエイドで応急手当をしていると、T桑さんとO湖さんが助けてくれて外れたチェーンを直してもらう。
九十九折りを休み休み登って行くと先頭のN島さんが、ここが峠だと教えてくれてやっと安心。12:00だ。全員登りきって峠で昼食。大ぶりのおにぎりは冷えても旨い。T桑夫人から半個もらって2.5個平らげる。

峠が県境になっていて、栃木県側に下るのだがこちらは完全舗装されている。また着込んで下りに入る。快調に飛ばして13:15に湯西川温泉そばの安らぎの森四季に到着。
下りでT桑夫人のロードがパンクしたが、O湖さんがチューブラー交換をF1ピット超える速さで実施。さすがである。
ここからは主に平坦な舗装道路で湯西川駅へ向かう。以前にドライブしたことがある道だが、ダム建設にからんで道路新設が進んでいる。数年のうちに見違えるようになりそうだ。秘境が売りだった湯西川温泉も鬼怒川並になるのだろうか。観光バスが行きかう道を飛ばせばサイクリングの醍醐味だが、ここはロードバイクがうらやましい。
14:40に湯西川温泉駅に到着。
15:58発にのって鬼怒川温泉で特急きぬに乗り換えることにして自転車を輪行袋に収納、駅と同居している道の駅の温泉で汗を落とす。擦り傷にも効くかも。

湯西川温泉駅は地下駅でトンネルの中だ。快速電車に乗り込み、鬼怒川温泉駅で同じホームで待っている特急きぬに乗り換えれば、北千住までひたすらビール宴会である。

今回のランは初日25Km、翌日65Kmというところ。飲み食いがたたってかえって体重が増えてしまった。

                       (H立記)