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最終更新日: 2007年3月7日
コミュニケーション>プライベートランれぽーと>2007年1月沖縄本島北部

冬の沖縄・やんばる紀行 1日目

いざ沖縄へ

 今日は出発の日。午前4時に目覚ましが鳴る。しばらくぼーっとしてたらあっという間に5分経ってしまった。そんな暇はない。これから袋に入っている自転車を組んで京急蒲田まで移動し、再度袋にいれて輪行。5:17発空港行きの電車に乗らなければならない。手早く組み立て4:35自宅出発。
4:45京急蒲田到着。普段なら路上でパッキングするところであるが、人影まばらなため階段を上り、改札近くで袋に収める。空港で一旦預けるためいつもよりは厳重にパッキング。予定どおり5:17の電車に乗車。ANA利用のため先頭車に陣取る。

羽田空港到着後改札を出てすぐにある端末でチェックイン。手荷物カウンターで自転車を渡す。「破損しても保障できない」旨の同意書にサインする。念のため丁寧に扱うようお願いする。利用する飛行機はB737-500。小さい。座席に着くとエンジンがすぐ近くに見える。エンジントラブルの際は、一番間近で観察できそうだ。

6:27離陸。外はまだ暗いが東京湾の輪郭がうっすらわかる。しばらくすると雲海の上に出た。広い雲海のなかに富士山の頭だけがニョッキリ出ている。
2時間位経つと眼下に島が見えてきた。奄美大島のようである。次は徳之島。そろそろ沖縄かなと思っていたら、地図で見覚えのある地形。オクマビーチのある半島が見えてきた。とっくの間に沖縄本島に差し掛かっていた。そしで本部半島。今日走るエリアである。屋我地島。今日宿泊する地である。なんてこれから行動する範囲を俯瞰するのは妙な気分である。その後本島の南部をぐるりと回りこみ、機首を北に反転させ9:07那覇空港に到着した。
荷物引取りカウンターで自転車を受け取る。自転車は基本的に手渡しのようである。空港内で朝食(おにぎり(もずく、みそ)、オリオンビール)を購入。今日行く予定のちゅら海水族館の入場券(1,800×一割引)も購入した。名護へ向かう高速バスの乗り場へ移動する。バスは少し遅れて到着。自転車は引続き輪行状態で、バスの床下にある荷物室に収まる。9:50名護へ向けて発車した。(所要1時間45分)

那覇の市内を眺めつつおにぎりにかぶりつく。そしてオリオンビール。あまりうまいとは思わないが、沖縄にきたら・・・である。11:30名護のバスターミナル到着。運転していた方に無事到着のお礼を言う。ここが今回の旅の出発点であり、終着点である。

自転車を組み立てる。ダメージはほとんどない。ヘッドライトが少し向こうを向いているだけだ。念のために使用した発泡材のシートが痛んでいる。使ってよかった。
12時過ぎにバスターミナル出発。まずは名護市内の食堂、パーラー「わかば」を目指す。ほどなく発見してさっそく「野菜いため定食」を注文する。店内に流れるラジオが沖縄に来たことを実感させてくれる。定食とサービスのコーヒーをいただき、ついでに「わかば」の姉さんに記念写真をとってもらい出発する。

名護市外を貫く58号線宮里交差点を左に折れ、本部半島へ進む。比較的細い道ながら大型ダンプがひっきりなしに行きかう。途中の山は土砂採取のためか削られて痛々しい。開発が進み豊かに、便利になることは良いことだか、その代償に自然が犠牲になっているのではと思ってしまう。それでも海を見ると青い南国の海が広がっている。
しばらく走って本部港到着。港では米軍の大型トラックが一台停車し、若い兵士が2名のんびり油を売っていた。港からは近くの瀬底(せぞこ)島に架かる橋が見え、寄り道してみることにする。
島の中は一本道らしく背骨のように伸びたメインストリートを行く。途中「一休」というしゃれた店(食堂)があった。次回は寄ろうと写真を撮る。向こうから店の人らしき人が店に戻ってきた。挨拶をしてすれ違う
再度橋を渡って海洋博公園を目指す。途中にレストラン、売店が多くなってきた。どこも「ちゅら海水族館の割引券あります」の看板を掲げている。海洋博覧会当時はさぞや賑わっていたのであろう。
15:00ちゅら海水族館到着
園内案内看板の陰に自転車を置き園内に進む。しかし水族館の入り口がわからない。聞けばよい事ではあるが、時間的にも見物に1時間とれるかどうか。結局園内を10分ほどぶらぶらしただけで水族館はパスすることに決定。
入場券の有効期限は平成20年12月まで。それまでにもう一度来る事にしよう。
ということで次の目的地、備瀬のフク木並木へ向かう。
10分ほどで到着した集落は、家々がフク木という街路樹でしっかり守られている町並みであった。その並木道の中を自転車を押しながらゆっくり散歩を楽しんだ。それにしても人と出会わない。途中唯一おばあがゆっくりと散歩し、猫が後にしたがっている光景に会っただけである。
1時間ほど過ごした後、いよいよ今日の宿、屋我地島へ向けて走り出す。
途中、世界遺産の今帰仁(なきじん)城跡へも寄ってみたい気もしたが、ここも次回に回す。16:00を過ぎひたすら今日のゴールを目指す。途中「ダチョウランド」や「運天港」などの案内を横目に見ながら進むと、屋我地島が見えてきた。
屋我地島は本島から無人の奥武(おう)島を経て橋で陸続きになっている島である。最近になってその先の古宇利(こうり)島へも橋が架かったそうである。
屋我地島へと架かる屋我地大橋で記念写真を撮りいよいよ屋我地島にはいる。島に入って進むとほどなく本日の宿「屋我地荘」の看板を発見。17:40到着
宿のすぐ後ろは海岸で海水浴には絶好の宿のようである。建物の軒下に自転車を置かせてもらうことにする。部屋に案内してもらうがひっそりとしている。まさか客は一人と思ったら、そうではないとの事。「店は六時半までさー」とのこと少し離れた売店へ飲物買出し。オリオンビールと久米千ブラウンを購入。
夕食は工事関係の人と思われる方2名と同席であった。刺身や三枚肉、野菜いためなどのおかずである。テレビでは羽賀健二が結婚したとの番組をやっている。すかさず宿のおばさんは、親父さんに「羽賀健二が結婚したさー」と知らせに行く。このおばさんいろいろ話しかけてくれるが、申し訳なさそうに「明日新年会なので三糸の練習するよ」とのこと。こちらは沖縄気分満点になるので「どうぞどうぞ」です。ということでしばらく練習は続き、私も泡盛の杯が進んでしまいました。