最終更新日: 2009年9月18日
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猿ヶ京温泉サイクリング雑記
2009年8月 横浜市 N久

阿修羅のごとく
 私の最初の長距離サイクリングは、およそ40年前、東京から富山までの2日半の旅。周りの景色は何も見ず、ただひたすら数メートル先だけを見ていた。その姿は当時の私の生き方そのもの、先日上野の国立博物館で公開されていた奈良興福寺の阿修羅像の(向かって左側の)お顔そのものだった。 ---向って左の細面は、両眉をややつり上げて下唇をかむ。その視線は目の前の一点を見据えていて、爆発寸前の怒りと哀しみに耐えている(asahi.comから抜粋)---。私の場合は、目標に近づけない自分への怒りと、それでも喘いでいる自分への憐みだったのか。今回は、このクラブに入って初めての山登りラン。40年前に比べて、人間として成長してきたと信じたい。

リスクマネージメント
 水上駅について自転車の組み立てを始めた。前輪の取り付け方向が違うとの助言をもらった。前輪に取り付け方向があったの?知らなかった。無理をしなければ大丈夫ということなので、宿についてから直すことにした。後で思った。命にかかわるリスクが潜んでいるかも知れない。多少時間はかかっても、多少面倒くさくても、直ちに直すべきではなかったかと。他人に迷惑がかかる、金がかかる、時間がかかる、面倒くさい 本当にそうだろうか? 言い訳はいくらでも考えられる。万が一のリスクに耐えられるのか、もう一度アセスメントを。もちろん、次の朝の出発前には入れ替えた。先達の助言に感謝。

次の曲がり角の先は?
 国道17号線から外れてからが山登りラン。急坂の上、曲がりくねっているので先が見えない。あの曲がり角を越えたら平坦な道になるに違いない。ヨシ頑張ろう。曲がり角に来た。その先は今まで以上の急坂。次の曲がり角の先にこそ平坦な道が。頑張ろう。道端に咲いている槿の花が応援してくれている。

お勧めどころ
 たくみの里 泰寧寺
S石さんのご主人に案内していただいた、玉あじさいの寺。秋の花だと思っていた玉あじさいが満開。野草が豊富。ミズヒキ、キンミズヒキ、ヌスビトハギ、ヒヨドリバナ、ゲンノショウコ、ツリガネニンジン、ホタルブクロ、キツネノボタン、オカトラノオ、カラスウリ、センニンソウ、ボタンヅル。たくみの里には野草販売所もある。
花屋の花ででは満足できない人にお勧め。

たくみの里 豊楽館 地場農産物直売所
神楽からし。S石さんの奥さんのお勧め。おかめの顔をしたピーマンそっくりのからし。1袋10個ほど入って100円。安い。京都の万願寺唐辛子のようにして食べる。辛い。覚悟して食べると辛くないのもある。
ローカルフード愛好者にお勧め。

後書き
40年前の阿修羅とは違ったはず。それが果たして人間としての成長といえるのか?
変わらないのは百薬の長、お酒の飲み方。そろそろ度を越さない飲み方を覚えたい。
最後に素晴らしい温泉宿を手配していただいたS石ご夫妻に感謝。

                          N久