最終更新日: 2009年9月18日
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猿ヶ京温泉「夏合宿」への想い
 ひさしぶりの夏合宿、30年前のYMCCでは例年のように開催されていたのに。
いつのまにか絶えて久しくなりました。
その大きな理由は、当時の青少年たちも成長し仕事に忙しくなり、家庭を持つに至ると自転車どころでなくなったというところでしょうか。

当時の合宿所は、御殿場から山中湖へ通ずる篭坂峠の湖畔にほど近い処にありました。
故島田社長の所属していた商店街で所有する保養所だったと聞いております。
ここへ移動するにあたって皆は一団となり自走して行ったのですね、若いとはいえたいしたものです。
1日を走り終え、皆で食事し入浴してそして何をしていたのでしょうか。
TVが設置されていた記憶はないし、皆でトランプにでも興じていたのですかね。
2009年の今なら会員のどなたであってもいとも容易くこの解答を言い当てられますが。
しかし当時は大多数が未成年だったし、そもそもビールとか酒とかいうものはサイクリストにとって見てはならぬもの聞いてもならぬもの、忌むべきものと教わっておりました。

ある年は富士五湖を巡り、ある年は富士スバルラインを登って五合目まで自転車登山。
そして宿舎にもどり食事して入浴して…、実に規則正しくて健康的な生活でした。
ここでは故島田社長の親心で、皆がひとつの社会生活を営むよう仕組まれておりました。
おかげでその後社会人になったとき、団体生活とか先輩後輩関係とかいろいろな規範を身に付けておけたので処世に役立ちましたっけ、まことに感謝です。
いつかまたこんな機会をもてればと思っておりました。

時は流れ時代は移り、「ロードバイク」という造語の車種が主流派となった現代。
かつての青少年たちはいろいろ思ってました。
あ~飲み足りね、ミーティングの後の飲み会だけじゃなく泊まり掛けで呑みに行きたいなぁ…。話したいこと(呑みたいもの)もいろいろあるし。
そうだYMCC創立プレ40周年ということで温泉行こう!申し分ない大義名分だよな。

そう、いつかの青少年はそれは大人のおせっかいだと気付いたのでした。
ほんとうは「百薬の長」といって自転車行にとって燃料となるものだったのですね。

                                     Ogo