最終更新日: 2009年9月30日
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プロジェクト鳥海レポート-2
9月22日(火)ニ日目

 今日は晴れ・・・と思いきや、ぱっとしない天気である。出発前にロビーの端末で降雨状況を確認したところ10:00ころには大きな雨域が私たちの行き先に差し掛かる。とりあえず9:00出発する。

道路は地形図のルートとはかなり異なり、近年かなり整備が進んだことが推測できる。泣き出しそうな雲の下、雄大な景色の中快適に進む。残念ながら鳥海山の頂は望むことができない。9:40花立地区到着。各自ウェアの調整や水分補給を行う。
そろそろ出発というころぽつぽつと降ってきてしまった。先ほど確認した雨域がどれほどの降りなのか確認する必要がある。走って走れない降りではなかったが、「雨宿り~」コールを出し自転車はバーベキュー施設の軒下に非難。私たちは「高原の駅」で雨宿りと相成った。

結果的には250円のドリンクバーで二時間の雨宿りだったため安上がりだったかも知れない。また待っている間、話題は多方面に渡った。そして降り方は、途中かなりの強さの降りとなりその状態で走ったら確実に濡れ鼠となるところであった。二時間足止めとなりましたが、勘弁してください。

11時近くになってやっと小降りとなってきました。私から声をかけるまでも無く皆さんが外へ出てきました。再出発です。
立花牧場にある貯水池(立花堤)や大谷地池に立ち寄りながら高原を進む。途中で幹線道路からそれて釜ヶ台の集落を通過する。そして再び幹線道路に戻って進み始めると階段状に広がった田んぼが広がっていました。後ろから「止まって~」と声がかかり記念撮影をすることになった。空と高原の緑と黄金色に広がる稲穂のコントラストが美しい。

ここから2kmほど進むと冬師(とうし)の集落である。ここを通過し少し進んだところで左折し側道に入る。舗装はされていないし若干上り勾配である。冬師湿原の中に点在するため池の一つを目指す。皆さんダートと格闘し10分ほど進むと池に到着。晴れていれば池の向こうに鳥海山が見えるのに・・・残念であるが、それでも十分絶景である。

元の幹線道路に戻ったときは13:30。そろそろ腹がへってきた。昼食予定の高原へ100mほど駆け上ろう。

ほどなく坂の最高点にあるシェルター出口に皆さん到着。ここで思いがけない景色に遭遇した。ちょっと道の横へ入っていくと広い牧草地の向こうに十数基の風車が並んでいる日本離れした景色が広がっていた。空腹を忘れて思い思いに景色をカメラに収める。

ちょっと長居しすぎたが昼食予定場所のひばり荘はもうすぐそこ。風車の下を颯爽と進む。ひばり荘へ向かう道へ右折したところでアクシデント発生。H立さんが右折の際ブレーキのタイミングを誤り側溝へ。前輪タイヤにも裂け目が入る重症である。ご本人にケガが無かったのは不幸中の幸いであった。しかしチューブのスペアはあるが、タイヤがかなりの損傷。ここで使えそうなアイディアをみんなで出し合いO湖さんがそれを実行。みごとなんとか走行可能になりました。

約30分後に再出発。ひばり荘には15時前に到着。やっと昼食にありつける。と思ったら「ガーン」食堂は営業終了しましたとのこと。なんとかならないかとお話したらカレーならできるとのこと。この際贅沢はいえません。みんなでカレーをいただきました。
食後は展望台に上ったり近くを散策したりのんびり過ごす。ここで一瞬鳥海山が頂きを見せてくれました。

大休止後15:40出発。
予定していた土田牧場へは進まずここから戻ることにする。もう高原から下り宿へ向かうだけである。下りは豪快であるが、スピードの出しすぎには注意。途中の展望が開けたエリアで小休止。
後から慎重におりてきたH立さんの様子がおかしい。応急処置した前輪が再度のパンク。スペアのチューブに取り替える。私はもっぱらエアポンプ担当。O湖整備士の作業後せっせとエアーを入れる。しかしタイヤは膨らまない。なんとスペアチューブに穴があった。またチューブを取り出し・・・このような作業を何度か繰り返しなんとか修理完了。この間、日本海に沈みつつある太陽がしだいに赤みを帯びてきて美しい景色となってきた。17時前に出発。

かなり勾配が緩やかになったところで側道に右折する。ここからのしばらくの区間は緩やかな階段状の田んぼの中をゆったりとした気分で進み私としては今回のコースの中で一番印象に残る区間である。

下り坂も終わって今日最後の見所、九十九島の中の一直線を進むのみとなった。左折してしばらく進むと携帯が鳴った。O湖さんからである。500m後方でH立さんが再度のパンクとのこと。ここで最若手のW田さんにスペアチューブを託し残りのメンバーは一足先に宿へ向かうこととする。

九十九島の中の一直線、3kmほどをのんびり進む。もう日はかなり傾いている。予想していたとおり印象に残る区間である。17:30本日の宿「蕉風荘」に到着。第一陣のみなさんには早速旅装を解いてもらうことに。折り返し第二陣と合流すべく一本道に戻ると遠くのほうからライトが近づいてくるのが見えました。無事合流して第二陣17:50宿到着。19時夕食としみなさん入浴タイムとなりました。

夕食は宿に併設してある食堂でいただいた。おいしくいただいたが、一方だけ刺身→肉料理のはずが「アジ」に化けてしまいました。
最後は部屋に戻ってご苦労さん会。今日一日いろいろありましたがお疲れ様でした。
本日の走行距離47.6km