最終更新日: 2006年1月9日
YMCC三十周年記念誌へ
深山
 30年という時間軸で自分の自転車とのかかわりを想いだしてみました。30年前というとようやく1人で

自由に自転車に乗れるようになったころ。

世の中には徒党を組んで道なき道をサイクリングしたあと、一杯やっていた先人たちがいて、なんといま

は自分もこの世界の楽しみを味わっているわけですが、時代を超えても変わらずに人を惹きつけるもの

があるんだなあと実感してます。

 自分の本格的サイクリングは小学6牛に川崎−木更津のフェリーに乗って千葉市の親類宅までいった

のが最初でありました。親類宅に数日泊まった後、帰るときには危ないという理由で自転車はばらされ

て車に積まれ、強制送還になり、悔しい思いをしたことを思い出します。そのころの愛車は単一電池

6本で光るフラッシャー(当時流行っていました)付きのもので、結構気に入ってました。さすがに遠出

するようになってからは軽量化のため、フラッシヤー本体は降ろしましたが、このおかげで脚力はついた

かなと思ったりもしています。

その後、高校時代にメーカー製のランドナーを購入し、楽に走るためのは脚力のアップだけではなく、

お手軽にできるパーツのよるチェーンアップの道を覚え始めたころに、サイクルショップ「シマダ」と出会っ

たのでありました。当時、カンパのクランクが付いたガラスドアを開くと夢と憧れがひろがる楽しい空間

がそこにありました。

大学でサイクリングクラブに入り、「シマダ」はクラブの自転車購入先であったことも手伝ってますます

お店に入り浸ることが多くなり、金に困ったときはアルバイトに雇ってもらい暇があれば、走っているか、

店でパーツを眺めているかという極楽生活を送っておりました。現在の愛車はこの当時オーダーした

TOEIフレームで組んだので、そろろ20年近くたつ計算です。大学卒業祝いに社長から頂いたオーデ

ィナリー自転車の壁掛け時計は、あれからずっと愛車とともに時を刻んでいるわけで時の流れをしみ

じみと感じます。毎月「シマダ」地下秘密基地で行われるYMCCミーティングでは、今となってはレア

物パーツが周りにあることも手伝って自転車パーツの話になると完全にタイムスリップして楽しんでい

るわけで、これってすごいことだなと思ったりもします。

年と共に走る機会が減りがちですが、これからも自転車と繋がっていたいと思います。