2013年1月クラブラン 「初詣 横浜神社めぐり」 |
■ホームへ | |
↑上のページへ | ||
←前へ | 次へ→ |
開催日 | 2013年1月6日(日) |
---|---|
名 称 | 1月クラブラン「初詣 横浜神社めぐり」 |
行 程 | JR根岸駅 ⇒ 本牧神社 ⇒ 金刀比羅大鷲神社 ⇒ 厳島神社 ⇒ 伊勢山皇大神宮 走行距離約18km【道のり:かるい】 |
集合場所 | JR根岸駅 13:00集合、13:30出発 |
担当者名 | O笠原 |
報告者 | O湖、O笠原 |
参加者 | S原夫妻、T桑夫妻、U佐美夫妻、T崎、F本、H立、M山、N山、O笠原、O湖、T葉、T本 女性4名、男性11名 合計15名(新年会は10名出席) 700Cロード×2、700Cクロスバイク×3、26吋軽快車×2、24吋中径車×2、20吋小径車×6 合計15機 |
天候 | 晴れ、ほぼ無風 |
夜も遅い午後11時、閉店まぎわの京急駅前の蕎麦屋「そばっ晴」にて、O笠原さんとわたしは「天ざる」を勢いよくすすっておりました。O笠原さんは、この日の初詣クラブランで担当者を務めてくださいました。
「きょうのクラブランは楽しかったですねー、夕方からの沖縄料理も美味かったし、なんといっても本日の締めにいただく蕎麦は最高ですね。」
まだほろ酔い加減のわたしは上機嫌でして。思いっきり楽しく、内容の濃い一日を過ごせたことに我ながら興奮覚めやらずといったところでした…。
この日の集合時間は、午後1時でしたので。
わたしは昼ごはんを済ませ、腹ごなしを兼ねて軽くクランクを回しながらJR根岸駅へ向かいました。
なかなか良い天気です、風もなく気温もさほど低くは感じられず、足元も冷たくない。 正月にふさわしく、なんとも穏やかな自転車散歩を予感します。
もしこの世に神様がいるならば、今年は平和で安全な世にしてくださいませ、景気を良くしてくださいませと呟きながらゆるゆるとまいります。
根岸駅前ロータリーに進入すると、多くの会員とチャリとが集まっておりまして、もうすでに賀詞交換会は始まりましたという風情です。往来の邪魔になるのではと心配するような、予想よりも多い参加者に少々とまどうくらいでして。わたしはこれなら今年は五穀豊穣、豊作の吉兆だろうと思いましたよ。
お正月だからでしょうね、この日は新車のお披露目が相次ぎました。舶来ものの20吋(インチ)小径車2機、700Cロード1機が晴々しく紹介されたのがいかにもチャリクラブらしいです。街を歩いていると愛犬の散歩で出会った飼い主同士がワンコ自慢を始めるでしょ、あの風景とよく似ております。わが子のように可愛いがっておられますからね、微笑ましい風景に心が和みます。
15名の会員を便宜上三つの班に分け、それぞれの班には中堅の会員が前後を護ります。これは中堅会員の義務みたいなものでして。自身と同行者の安全走行を実現するため、一肌脱いでいただくわけです。
さらに全体の最後尾は人格、力量、識見に優れた練達の会員に務めていただきます。この日も人望厚いT本さんにお願いしたところ、本日は新型機に搭乗しているので、走行に慣熟するまではこれに専念したいとのことでした。
ならばと見まわしたところ、おられましたよF本さんが。ご本人からも志願していただいて、これで編隊の隊形が整いました。
一行はまず本牧神社へ向かいます。この手前の公園にある桜が珍しくも開花しておりまして、O笠原さんのご説明によりますと「10月桜」と呼ぶ開花時期の早い樹種なのだそうです。昨今は入学試検にも「AO入試」というのがありますからね。合否が早めに決まるそうですから、めでたく合格された受験生には時宜にかなった咲き方と申せましょうか。
本牧神社でもO笠原さんの歴史を交えたご説明が親切です。神社の由縁とか祀られている神様とのご関係を面白く聞かせてくだいました。あらかじめ下調べをし、これを短文にまとめて話し方や表情にも工夫を凝らした構成です。案内役は表現者としてサイクリングを企画し、参加者はその地に立って、ありし日の出来事や人物の行動に思いをはせる。想像力や知的好奇心を刺激する、当クラブとしては新しい走り方です。
このスタイルなんだか懐かしい。あの愛すべきサイクリスト仲間「しみずママチャリライド」の走り方と似ていますね。案内役のサイクリストが、立ち寄る先々でその地の歴史や人物や経済などゆかりを説明してくださるのです。このあたりをO笠原さんにお尋ねしてみたところ、やはり先般の同ライド「袖師・興津ライド」に触発されたとか。今回は、あの走り方を体験しての企画だそうです。
![]() ママチャリが行き交うのどかな通り、お正月の交通手段は自転車が主役 |
本牧神社からは平坦な道を選び、見晴隧道(みはらしずいどう)を抜けて山下公園方面へ進出しました。このときに本牧満坂(ほんもくまんざか)とか、アメリカ坂を山越えしてフェリス女学院のほうへ向かえば、短距離にして次の神社へ到着できるのですけれどね。まあ、正月から坂を上って汗をかこうなんてのは、当クラブでは少数派です。もちろんわたしは多数派に属しますから、山下公園の正月風情をおおいに楽しみました。
少数にして精鋭の領域にある会員は、14日「成人の日」に湘南平の激坂を登って、高台から相模湾を眺めるのだとか。
次に訪問した神様は、西区真金町(まがねちょう)の金刀比羅大鷲(ことひらおおとり)神社です。横浜地区では「酉の市(とりのいち)」の本拠となるご利益ありがたいお社だそうです。下町情緒たっぷりの横浜橋商店街と背中合わせのようにして所在しているので、買い物客が賑やかに行き交う商店街をチャリを曳きながらそぞろ歩いて抜けました。
そのまますこし行くと中区羽衣町に厳島神社があります。こちらには弁天様が祀られておられまして、信仰心のあつい会員は銭洗い池でお金をすすいでおりました。
かつてハマ随一の繁華街だった伊勢佐木町通りを横切り、野下山方面へ向かいます。伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)を人通りの多い表参道を避けて裏参道からお参りしました。チャリを駐機する場所も確保されていて、大人数のクラブランにふさわしい緻密な予行調査には頭が下がります。本日のクラブランはいったんここで終了、O笠原さんより閉会のご挨拶をいただきました。
初めて編隊の最後尾を務めていただいたF本さんもお疲れさまでした。この位置って、すごい重圧を感じるでしょ。先導者と同じか、それ以上に全員の動きに気を使い、全体を見回して走るのですから。
さあ、これより第二部新年会へと移行します。会場は2km弱移動して、京急の駅近くの沖縄料理店が予約してありました。O笠原さんはクラブランの担当は初めてだというのに、宴会の手配までしてくださってじつに手際のよいことに感心いたします。
T葉さんが新年早々に入会を表明されたので、これを祝して乾杯。当会員の安全走行と息災を祈願してまた乾杯です。初めのうちはオリオンビールみたいに薄くちのお酒だったのですけれどね、みなさんじきに高揚してきて、泡盛とか古酒を酌み交わすようになりました。盛り上がりますねえ、沖縄料理の美味しさもあって幾らでもいけますから。「島酒の塩サイダー割り」なんてのは意外に旨かったですよ。もうなにがなんだかわからない状況で、全体が無秩序というか理解不能というか混沌としたカオス状況に陥りましてね。ただただ愉快で可笑しく、へらへらしながら散会しました。
駅へ歩きだそうとすると、どなたか動けないかたがおられる。上機嫌なのですけれど、どうやら脚が立たないようにお見受けしました。なるほど、わたしもそうですが少々飲み過ぎましたね。O笠原さんが輪行袋を担ぎつつ空いたほうの肩を貸し、わたしが輪行袋をふたつ担いで京急に乗り込みました。
たしかこの駅かと思い、3人は外へ出ました。ご自宅にお送りしたらまた駅に戻りますので、O笠原さんとわたしは各自の輪行袋を改札口で一時預かりにしてもらいました。幸いにして暖かな夜だったので、上機嫌で饒舌な3人は、山の上の住宅街に向かって千鳥足で歩き始めます。これも幸いなことに、わたしが担いでお届けする輪行袋は軽量型中径車でして。酔っ払いにも軽いチャリのありがたさは身にしみてわかります。
坂の頂上から射す街灯の光線が眩しくて、肩を組んで歩く前方のふたりはまるで二人三脚の影絵のように見えました。静かな住宅街に大きな話し声が反響して、大太鼓のような輪行袋を抱えたブレーメンの音楽隊が進みます。いったい誰が目的地を知っているのでしょうか。あちらの袋小路に突き当たり、こちらの路地に迷い込みしてやっとのことでご自宅に。
高台の住宅地から駅前に降りる途中、わざわざ奥様が追いかけてきてくださいまして、お礼を言われたわたしたちの方が恐縮してしまいました。
そして線路と平行するバス通りに出ましたら、ここは隣の駅ではありませんか。わたしたちは駅ひとつ分歩いてしまったのですね。
そういえば先の駅に降りようと言ったのはわたしでした。日ごろの会話のなかからおそらくあの駅だろうと推測しただけで、なんらの裏付けもないのですから、よくぞたどり着いたものです。
数キロ歩いてきたので小腹も減ってきました。そういえばこの駅の改札前にはわたしの贔屓にする蕎麦店「そばっ晴」がありましたっけ。閉店時間も近いので先に声を掛けておいて、下り電車に乗って元の駅に戻りました。
駅員さんにお礼を述べて輪行袋を請け出し、今度は上り線にひと駅乗車して蕎麦店へ。本日はまことに愉快で濃密な初詣サイクリングでありました。
☆。,・~〜・,。★。,・~〜・,。☆。,・~〜・,。★。,・~〜・,。☆。,・~〜・,。★。,・~〜・,。☆。,・~〜・,。★。,・~〜・,。☆。,・~〜・,。★。,・~〜・,。
企画を依頼されたのは11月のミーティングだったと記憶している。
依頼されたときは正直こまった。
ゴールは「伊勢山皇大神宮」と決まっているんだけど、コースが全く思いつかない。
スタートは?コースは?どの程度走る?判らないことだらけだった。
そんなときO湖さんに誘われて「しみずママチャリライド」に参加。
参加して『これだ!』と思った。
いままで参加したクラブランは「走ることを楽しむ」企画がほとんど。
サイクリングクラブなんだから当然といえば当然。
だけど、O笠原の基本スタイルは「道草」。ベクトルが違っていた。
それがどうだ。「しみずママチャリライド」は同じベクトルの道草サイクリング。
こういうサイクリング企画もアリなんだ!
それじゃぁ、
こういうクラブランがあっても良いじゃないか!
そうして、1月クラブランの大筋が出来上がった。
・根岸駅スタート
・横浜市内の有名どころの神社を巡る
・巡る神社の由来を案内する
・終わったら新年会に突入する
横浜に神社は沢山ある。条件を絞り込んで3社を選択。
12月のミーティングで発表はしたけど、そのとき決まっていたのはスタートと巡る神社。
コースは2案を検討中。
新年会のお店はまるっきり未定。
一筆書きで、交通量が少なくて、判りにくくない、裏道で行けるコースを考えた。
神社の由来やお祭りしている神様のことをネットで調べてカンペを作った。
新年会のお店の予約を入れた。
企画が出来上がったのは年末ギリギリだった。
そして開催日
フタを開けたら、なんと15人も参加してくださった。
え〜〜!こんな大人数を先導すんの?オレ
ゴールするまで不安はつきまとう。
走行距離15kmという短い距離。時間をもてあますんじゃないだろうか。
15人という大人数。グループ分けはどうしよう。
人も車も沢山の市街地走行。
一番の不安は「楽しんでもらえるだろうか」
初めての集団走行の先導。
スピードレンジの違う人たちの先頭は気を使う。
ちぎっちゃだめだし、モタついてもいけない。
早めのハンドサイン。信号の先読み。信号で切れてないか集団のチェック。
そして安全走行。
なんといっても2段階右折がイチバンたいへんだった。
15台の自転車が交差点にたまるわけだから、歩行者や他の自転車の邪魔になってないか、車道にはみ出していないか、ドキドキものだ。
市街地走行の先導なんてコリゴリだ。
グループの中段で走ることのなんと気楽なことか。
ミスコースはあったけどパンクもメカトラブルもなしで伊勢山皇大神宮に無事到着。
ホッとした。
グループ分けしてくださったり、グループが切れるのをチェックしてくださったり、 いろいろとアドバイスをしてくださったO湖さん、大感謝です。
そして、こんなランを思いつくヒントをくださった「しみずママチャリライド」の みなさん、大大感謝です。
12月のクラブランはいろいろなアトラクションの”体験型ポタリング”でした。
1月のクラブランは名所を巡る”観光型ポタリング”とでも名づけましょうか。
両方参加された方は、その違いを楽しんでいただけたと思います。
新年会は野毛と思ってお店を調べていたけど、野毛は賑やかすぎて自転車が心配。
反対側の戸部で探したら沖縄料理のお店を発見。沖縄大好きなので予約を入れた。
「鏡屋」さんというお店。
自転車の持ち込みを快諾してくださり、ありがとうございました。
ウミブドウ、らふてー、チャンプルーと定番料理が並んで、オリオンビールで乾杯。
皆さんよく飲みますねぇ。泡盛何本空けたんですか?
クラブランのGPSログをルートラボにアップしました。
URLは http://yahoo.jp/O774GN です。
GPSサマリーは
走行時間:1h38m 走行距離:14.3km 消費カロリー:314kcal
***オマケ(各神社でお話した内容のカンペ)***
本牧神社
伝記には、建久二年(1192年)、源頼朝公が鎌倉幕府を開くにあたり、鬼門(北東の方角)守護を祈念して平安時代から存せる神殿に六尺×四尺の朱塗厨子を奉納した、とあるそうです。
そのころは、ここではなく「本牧十二天」の海を見下ろす崖の上にあったのですが、GHQの接収やらなんやらがあって、平成5年にここに遷座しました。
主祭神は大日靈女貴命(おおひるめむちのみこと)・・・天照大御神と同じ神様です
相殿神は建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)・・・天照大御神の弟
姉弟なんだけど、天照大御神は天津神、須佐之男命は国津神
木花咲耶比売命(このはなさくやひめのみこと)・・・富士山の神様です
その他いろいろ
ハマの奇祭として名高い本牧神社の「お馬流し」が8月にあります。
近年、いろいろ生臭いことのあった神社ですけど、歴史のある神社です。
金刀比羅・大鷲神社
1859年横浜開港にあたり、讃岐国象頭山 金比羅大権現を勧請し、港崎町(現在の横浜公園)に祭祀。
1872年に遊廓の移転とともに高島町7丁目の海側へ遷座。1882年4月に同様の理由で真金町へ遷座。
1923年9月1日の関東大震災と1945年5月29日の横浜大空襲で共に被災。その度に再建されたが、現在の社殿は1988年8月に更に再建されたものだそうです。
名前の通り2つの神社が合体してます。
金刀比羅神社は、大物主命(おおものぬしのみこと)・・・大国主命と同じ神様ですが、和霊と荒霊。
崇徳天皇(すとくてんのう)・・・いろいろあって怨霊になったので、祭られました。菅原道真とおんなじですね。
大鷲神社は、天之鳥船命(あめのとりふねのみこと)・・・鳥之石楠船神(とりのいわくすふねのかみ)の別名で、神様が乗る船のこと。ここから、運輸・交通の神様とされています。
酉の市で有名です。
厳島神社
広島が有名ですが、横浜にもあるんです。
創建は治承年間(1180年ころ)で、源頼朝が伊豆国土肥(現・静岡県伊豆市)から勧進。
足利氏満は般若心経を奉納、太田道灌は社殿を再建、徳川家光は朱印地を与えている。
(そーそーたる名前が並んでます)
昔はもっと海っぺたの洲干島(しゅうかんじま)というところにあって、洲干弁天社と呼ばれていました。現在の県立歴史博物館のあたりです。
1869年に現在のところに移転して「厳島神社」と改称しました。
鳥居の額は「横浜弁天」ってなってます。
元町にも同じ洲干弁天社から分祀された「厳島神社」があります。
洲干弁天社は横浜村の鎮守で、宗像三女神(むなかたさんじょじん)をお祭りしています。
宗像三女神とは、建速須佐之男命の子供のことで、市杵島姫尊(いちきしまひめ)、多紀理姫尊(たぎりひめ)、多岐都姫尊(たきつひめ)です。
境内には銭洗弁天があります。これは、市杵島姫尊が弁財天と同一視されているためです。
鎌倉のあの坂を登らなくてもよいんですよ。
この神道の神様と仏教の仏様を同一視するのは他にもあって、有名なのは大国主命と大黒様。
これは、仏教の布教手段の1つで、「あんたらが拝んでる神さんは、じつは仏様なんだよ〜」
というものです。
他神を”異端”として排除する西洋の一神教とちがい、仏教は他神を取り込んで布教を広げていったんです。(だから神仏習合)
それと、神道は「死」についての教えが弱かったという説もあります。
伊勢山皇大神宮
明治4年。国費で創建されました。
いろいろ生臭いハナシも聞きますが、『関東のお伊勢さま』です。
主祭神は天照大御神(あまてらすおおみのかみ)・・・本牧神社と同じ神様です。
他には、本牧神社とおなじく、須佐男命(すさのおのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)が祭られています。
2013年1月クラブラン 「初詣 横浜神社めぐり」 |
■ホームへ | |
↑上のページへ | ||
←前へ | 次へ→ |