2014年2月クラブラン
「しみずイチゴ狩りラン」
蒼穹の日本平ヒルクライム
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基本データ

開催日 2014年02月23日(日)
名 称 「しみずイチゴ狩りラン」
行 程 JR清水駅 ⇒ イチゴ農園 ⇒ 日本平 ⇒ JR清水駅
集合場所 JR清水駅前 海側ロータリー
担当者名 O湖
報告者 O湖
参加者 O湖、O笠原、T田、T本、H立、H野(ゲスト)、Y部、W邉 合計8名
700Cスポルティフ1機、同ロード2機、同クロスバイク1機、
26吋ランドナー1機、同怪造車1機、20吋小径車2機
天候 晴天、雲量少、風弱し

レポート本文


 2008年より当クラブ恒例となりました「しみずイチゴ狩りラン」です。
基本となる考え方、コンセプトは、おおよそ下記のとおり。
その1.駿河湾に面した温暖な地域を厳冬期にチャリングしよう。ならば快適に走れ
    るかも。
その2.ご当地名産の久能山石垣イチゴを堪能し、豊富なビタミンCなど摂取しよう。
    ならば美容と健康に寄与し、カゼひきの予防になるかも。


イチゴハウスの前にて

 上記の基本に加え、今年はどのような味付けにしようかと考えました。たまには汗かきの運動をしてみようか…。 地理好きにはご存じのとおり、清水には景勝地「日本平」があります。 この丘陵をチャリングで登り、高みから富士山や清水港、南アルプスを眺望しよう。 なにせこちらは標高約300mですからね、登り出しの地点は海抜ゼロですから良き運動となりましょう。


今が旬、大粒のイチゴを頬張る


久能海岸イチゴ農園前にて

 さて当日になりました。H大サイクリング同好会のカワイイ後輩、ゆりちゃんのご実家はイチゴ農園です。 彼女にはいつも無理を言って、なかば強引に押し掛けるようにしてお世話になっています。
 この日も好天に恵まれ、行楽のお客さんで農園は大賑わい。イチゴ旬の時期はご商売の掻き入れ時です。このようなお忙しい時期に、たった8名のお客とも呼べないサイクリストがイチゴ栽培のビニールハウス1棟を食べつくしてしまう。まるで営業妨害のような振る舞いにはまことに申し訳なく思います…けれど。

 旬のイチゴの美味しいこと、ふくよかな香りが食欲を誘います。大粒のイチゴを蔓から丁寧に切り取って口に含むと、甘さと酸味が調和してとても幸せな気持ちになります。
 陽射しのよく当たる暖かいハウスでは、上着を脱いで身軽になって入室します。イチゴハウスでは薄着になるとちょうどよい気候でして。また着膨れていると温室内の通路を行き来しにくくなることをみなさん例年のご訪問で学んでいらっしゃる。


日本平へ登る

 さてこの日後半は「日本平」ヒルクライムです。イチゴ農園の林立する海岸通りから清水駅方面にすこし戻り、日本平へ駆け上がる「日本平パークウェイ」にとりつきました。ちょっと見には自動車専用道路なので、進入しようか躊躇します。それでも路側には「歩行者、自転車に注意」などと看板があるので、ならば我々は行けるのかなとばかり登り出しました。


直線路の登坂が楽しい


遥か前方まで果てしなく続くかのような坂

 これがやたらに直進ばかりの登坂路でして、遥か先の方までずっと路面が見渡せる。以前別ルートで登った時は、山裾を巻くようにして行って眺望のよい道のりだったのに。このまま海抜300mまで、ハンドルを固定したまま登らされるのでしょうか。


見晴らしの良い場所まで
上昇しました


会心の笑みが浮かびます


休憩、
眼下に清水港を臨みます

 やれやれ、やっと周囲がひらけてきました。衝立てのようだった左右の山肌も、海側が眺望出来て明るくなり道幅も広くなったような気がします。さすが日本一と呼ばれる観光地にふさわしい、風格というか貫禄を感じました。※巻末注


ようやく頂上に到着しました


目標達成の高揚感に沸きます

 ようやく勾配もなだらかになり、周囲もひらけて丘陵地にたどりつきました

 日本「平」と呼ばれるだけあって、頂上は広大な丘陵地になっています。多くのお客さんで賑わっていましてね。こんなところまでわざわざ自転車で上がって来るなんて、よほど酔狂な連中だくらいに注目を浴びました。

 展望台から清水港を見晴らすと「羽衣の松」のある三保の松原、遥か駿河湾太平洋を臨むことができます。碧い空の色と海の色とが混じり合い、水平線という継ぎ目がなくなったかのようでした。
 それでは反対側に振りかえりますと南アルプスの山並みが…、見えませんでした。大陸からの黄砂なのか、この日は空が霞んで遠くまで見通せなかったのが残念です。
 昨今ではPM2.5なんていう、ありがたくない不純物も海の向こうから飛来する時代です。清浄な環境に住める幸せを侵さない、侵されない権利をいつまでも大切に守りたいものです。
 また海外からは、目に見えない始末の負えない放射性降下物を飛ばすなよと言われないようにしなければ。そして国内ではいまも避難している方々が安全に住めるように、環境を原状回復しなければとも思います。福島県原発事故による避難者は、2013年3月時点で約15万4千人もの多くの方々がいます。
 (平成25年版 環境省「環境白書」)


登頂の証し

 まるで先ほどまでの息切れも汗かきもなかったかのような、澄まし顔の記念撮影です


不思議なものを背負っていらっしゃる

 JR清水駅前に集合した時からずっと気になっていたのですけれど、O笠原さんはなにやら得体の知れない不思議なものを背中に背負っておられます。それではご本人から背中の荷物の正体を明かしていただきましょう。

 へんてこな輪っかを背負ったO笠原がご報告いたします。

 この日(2月23日)は「富士山の日」ということで、富士山を眺めながら清水の町をもっと知ってもらおうという「清水みなと散歩デラックス」が清水区内で開催されており、お世話になっている「しみずママチャリライド」もミニライドを行うとのことでした。
 ライドのスタート時刻が我々のスタート時刻より早かったので、開会式にちょいとおじゃましてきました。


ママチャリライドのみなさんも
背負ってます

 この輪っかは「みなとのシートざぶとん=シーザブ」というもので、ドーナツ型の断熱材にリボン状に切ったシート材を巻いて、港で使うロープを巻き付けたものです。
 「清水みなと散歩デラックス」のマストアイテムのようで、開会式に来たということで1つ頂きました。

 使い方はというと・・・まー実用性はないですね。
 硬い「おざぶ」です。クッション性は皆無です。ロープを付けたままだと食い込んで痛いです。
 浮き輪になるので釣りには良いかもです。でも小さいので、大人がこれに掴まって浮いていられるかな?
 ほとんどアクセサリです。ワタシのように背中に背負って清水みなと散歩デラックスに参加しています」みたいな。

 ショートライドの組が三保に向けて出航するのを見送って、集合場所向かいました。
 乗り込む渡し船のデッキにも「シーザブ」がいっぱいぶら下がってました。
 そんなわけで、ワタシも「清水みなと散歩デラックスにも参加しているつもりで、1日背負って走りました。

 この背負い方は、「委員長」に教えてもらいました。


爽快なダウンヒルH野機


爽快なダウンヒルT本機


爽快なダウンヒルW邉機


爽快なダウンヒルY部機


爽快なダウンヒルT田機


爽快なダウンヒルH立機


爽快なダウンヒルO笠原機

 登りのしんどさに比べると、下りのそう爽快感はあっという間の一瞬です。よそ見してガードレールを乗り越えないよう、まっすぐ前方を見つめて下ると数分後には海岸道路に降り立っていました。


JR清水駅出発直後、
清水港岸壁

 JR清水駅前に戻り、自転車を分解し居酒屋に入店しました。集合は海側の東口ロータリー。解散は山側の商店街入口です。清水の街は港町、宿場町が前身ですから現代にあってどことなくエキゾチックというか異国情緒を感じます。献立も海山の幸に恵まれ、よく呑みよく食べました。
 ゆりちゃんも仕事を終えて駆けつけてくれました。日本平にはパークウェイを行ったことを話したら、「えーっ!パークウェイって勾配はきついし、道は山に囲まれて眺望もいまひとつなんですよ」だって…。
 はいそうですね、彼女の仰せのとおりです。実際に走ってよくわかりました。次回は日本平から降りてきた方の道を登ります。そういえばこちら側は急降下だったから。ひたすら眼前の路面ばかりを見ていて、ゆっくりと景色を楽しむどころじゃあなかったっけ。下りとなるとコーナリングに燃えてしまうのは、自転車乗りの悲しい性なのですよね。


いつもイチゴ狩りでお世話になってます

 ゆりちゃんは「しずおか自転車ツーリング」(静岡新聞社刊)という本を携えてお店にいらされました。帯には「静岡県の地元を知り尽くしたサイクリストが教えてくれる爽快!ツーリングコース」とありまして。地元のサイクリストが静岡県内の東部、中部、西部の各地域を紹介してくれる内容です。
 頁をめくりますと、清水は中部エリアに位置し、「清水港〜三保 ベイエリアでさわやかライド」などYMCCも親しんだご案内があります。もちろんわたしも購入しましたよ。

参考:景勝地「日本平」(ウィキ辞書より抜粋)
1950年に毎日新聞社主催の「観光地百選」、平原の部にて誉れある第一位を受賞
1980年に週刊読売主催の「日本観光地百選コンクール」にも第一位となりました

2014年2月クラブラン
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