YMCC実践メカ講座
「クランク交換の作業要領について」
制作監修:O湖
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その3 チェンリング交換

(クランク取付編から続く)どうもおかしい・・・。



インナーリング34Tでは小さ過ぎて、前変速器のガイドプレート後端がチェンを持ち上げています。

ガイドプレート後端部とは、この部分


解決法は、内側のチェンリングを歯数の大きい39Tに交換します。


参考:左34T、右42T


チェンリングボルトを抜いてチェンリングを外します。

アウター側に5mmアーレンキを差し込む


このまま回しても供回りしてしまいます。

インナー側から専用工具「空転止スパナ」を差し込む


「空転止めスパナ」はこのように猫の手のような形をしている


ボルトは対角線の順に星型に均等に緩めること。
取付時も星型に締めること。


外側、内側ともチェンリングが外れます。

クランクシャフトを裏側から見たところ


チェンリングを観察してみましょう。

チェンの変速脱線点、よく工夫されている


こちらはチェンの脱線防止ピン


交換用チェンリングの取り付けは、外し方と逆の順序で行います。


チェンが後フリーホイルへ真っ直ぐ伸びています。
インナーリング過小による、チェンと前変速器ガイドプレートの干渉が解消しました。

これで、BB、クランク、チェンリングの交換が完了しました。
フロント駆動系にはもう1つ重要なパーツがあります。第4章では、それの交換を行います。

つづく


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