和田峠から宮ヶ瀬湖サイクリング
2011年6月22日
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レポート本文

実施日 2011年6月22日(水)
コース概略 輪行〜高尾〜和田峠〜藤野〜牧馬峠〜宮ヶ瀬湖〜伊勢原〜自宅
(80Km)
天候 快晴

 和田峠は'08年5月のクラブランで計画された場所である。6月のバーベキューがYMCCメンバーとして最初のデビューであったので、残念ながら1カ月前のクラブランには参加していない。当時のラン報告を見ると結構大変そうである。しかし、八王子、和田峠、藤野までであると30Km程の行程であるので、いっそのこと藤野から宮が瀬湖を経由して、自宅まで自走することで、計画を作りました。

 22日は丁度梅雨の晴れ間、天候も終日快晴の模様、計画していた和田峠行き実行に移すことにした。平日なので、例によって、通勤ラッシュを避けるため早い電車で出掛ける。

 高尾駅には6:50の到着。都心に出勤する人が多いのか、駅前はかなりの混雑である。駅から少し離れた医院の駐車場を借用し、自転車の組み立てを行う。近くのコンビニで昼飯を調達し、7:30高尾駅をスタートする。クラブランでは八王子駅が起点であったが、高尾駅にしたことで、5Kmほどのショートカットとなる。

 高尾駅前を北上、中央自動車道高架下、八王子霊園前を経てトンネルを抜け、高尾駅から4Kmの川原宿で陣馬街道と交差する。ここを左折し、およそ13Km行くと和田峠である。

 川原宿からは、1〜2%の緩やかな登り道である。スタートから40分で、「夕やけ小やけふれあいの里」到着。ふれあいの里から醍醐川との分岐を過ぎると交通量はめっきり少なくなり、ほとんどクルマは通らない。たまにロードのサイクリストが傍らをすり抜けて行く。すぐに視界から遠ざかり見えなくなる。まだまだ修行が足りていないことを実感させられる瞬間である。本格的な登りは峠の手前4Kmから始まる。400mの登り、10%の勾配である。クラブラン報告での「大変であった・・・」の感想そのもので、何度か立ち止りながら登る。木立の香りと鳥の鳴き声に癒される。高尾駅スタートから1時間45分、9:15和田峠到着。峠からの見晴らしが、さほど良くないこともあり、記念撮影を済ませ早々に藤野駅に向け出発する。

 下ハンを握っての下りは、前傾姿勢が強くなり、どちらかと言うと苦手であったが、最近大分慣れてきた。ブレーキングの力が少なくて済み、手の痺れも無いが、首の疲れに参る。下りの途中で富士山を発見したが、スピードを出していたので通り過ぎてしまった。富士山、富士山とゆっくり下り、第二のビューポイントで写真に収める。登りは大変であったが、またたく間に平らな所へ来てしまい、藤野駅近くの若干の登り返しを経て、9:50藤野駅到着。5月のクラブランと今回とで、今年2度目の藤野駅である。

 藤野駅から20号を横切り、相模湖に架かる日連大橋の袂で、少し早いが昼食休憩をとる。

 ここからは、5月の道志みちサイクリングで通った道を3Kmほど逆に辿る。赤沢バス停から牧馬峠(まきめ)を目指し山道に入る。何処へ行っても大抵の道は舗装されているが、ここも道幅こそ狭いが、舗装済みである。時折、地元の人の軽トラがやってくるが、鳥のさえずりが賑やかな和みの道である。しかし、和田峠の登りの後遺症か、大した登りでもないのに、スピードが上がらない。

 今回のサイクリングで一つ採りいれたことがある。2年ほど前、3万円弱の廉価のポータブルナビを購入したが、幹線道路ばかり指示する、バッテリーが直ぐに空になるやらで、これは自転車には向かないと埃を被っていた。以来、地図と磁石で専ら過ごしていたが、ナビの現在地表示能力を軽視していたことに気が着いた。早速に、地図を入れるビニールケースにナビを取り付けたものを製作、前鞄にバンドで固定する様にした。今はどの辺りか、ナビの画面に触れると現在地が表示される(省エネモードで、指で画面に触れるまでは、ブラインド状態)。道のカーブや、沢や川の入り込みの形状から、地図上の同じ形を見つけ、現在地を特定する訳である。利点は、ナビの限られたディスプレイの中でなく、広い範囲の中での自位置が確認できることにある。高い買い物を無駄にしなくて済みそう、良かった。年金生活者は何事においても、無駄の排除が大切である。

 藤野駅からアップダウンを繰り返し、篠原を経由して8Km近く、いよいよ牧馬峠の登りに係る。登りの厳しい区間は1Km位と短いが、勾配が12%とある。たしかにキツイ、止まって動き出す時、素早くべダルが踏めないと倒れそうである。まだ宮ヶ瀬への登りを残している、宮ヶ瀬は観光地、人眼も多く、押して歩くのは体裁が悪い、ここは誰も見ていない、押して歩こう。11:25牧馬峠到着。

 牧馬峠付近は、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている「ギフチョウ」の生息地とある。それにしては、捕虫網を手にした人を二人ほど眼にした。特に腕章などは着けていない。密猟者か。確認する元気もなく、やり過ごす。峠には鉄の杭が2m巾で建てられ、大型車の通行を阻んでいる。結構なことだが、知らないでここまで来たクルマはどうするのだろうか。

 峠から道志みち(413号線)の交差までは下りが続く。途中、登ってくるロードのサイクリストと挨拶を交わす。私より大分若そう、今日は平日、どういう職業か、力強い走りである、プロか。それとも節電対応で変則勤務を取り入れた企業の人か。

 道志みち手前の道志川に架かる橋から見た景観が素晴らしい。下りは速い、あっという間に宮ヶ瀬への登り口に到達。コンビニでミネラルウォーターを購入、登りに備える。今日は気温が高い、3本目である。「塩熱サプリ」も用いて、熱中症予防も怠らない様にする。

 宮ヶ瀬湖への登りは大したことがないと思われるが、疲れと暑さで堪える。マウンテンバイクがイボイボタイヤの音を響かせて、すごい勢いで追い抜いて行く。人眼を忍んで体力を温存しておいて良かった。なんとか歩かず、12:25宮ヶ瀬ビジターセンター到着、高尾からここ宮ヶ瀬まで43Km。しばらく付近を散策。宮ヶ瀬湖も清々した景観が素晴らしい。ここは8月の「ヤビツ峠クラブラン」でも訪れる予定である。

 宮ヶ瀬から七沢温泉までは基本的に下り、少しのアップダウンを繰り返して伊勢原。ここから自宅までは勝手知ったる道のりである。交通量の少ない裏道を走る。

自宅近くのコンビニで缶ビールを求め、15:00ジャスト自宅着。   全行程81.3Km

 東京も神奈川も奥が深いことを再認識。梅雨の晴れ間を狙い良いサイクリングが出来ました。

 さて、次は何処に行くか。 

『梅雨空に 夢がふくらむ 地図のうえ』

- N沼 -


和田峠から宮ヶ瀬湖サイクリング
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