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クラブラン>2009年>9月 プロジェクト鳥海山>メカ編 | |||||||||||||||||||||||||
メカ編「鳥海山」 | |||||||||||||||||||||||||
本年最大のYMCC企画「プロジェクト鳥海山」も無事終了しました。 企画立案・各種手配・案内者のO寺さんに感謝申し上げるとともに、S石さん始めお世話になった皆様にお礼申し上げます。 さてメカいじり(メカ遊び)派のわたしは、この方面から今回のツアーを切り取ってご報告いたしましょう。 |
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【 泥除け 】
第2日目、昼近くになって雨も弱まり雨宿り先からの出発です。 【 タイヤ 】 冬師(とうし)の集落を抜けて側道に入ると未舗装になりました。 |
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【 荷 物 】
2泊くらいのツーリングとなると携行する荷物も増えますよね。 |
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【 車 輪 】
見通しのよい舗装路の交差点で落車が1名、十字路の右折です。 |
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700C×23Cタイヤはトレッドからサイドウォールにかけて3か所も大きく裂けております。 同様にチューブも数ヶ所、破孔が大きくこれは致命傷です。 リムもブレーキシュー当たり面が1か所、衝撃で外側に向けて「くの字」に膨らんでおりました。 それでもリムは縦横に振れていないのが不思議なくらい。 スポークも切れず曲がらず、最近の完組ホイールの強さには驚きます。 問題は裂けたタイヤですね、それも大破孔となった3か所が接近しておりまして。 しばし沈思黙考、自分の記憶にある修理データベースから資料を探しますが該当ありません。 似た傾向のはあるんですけどね、たとえば本年4月の新潟行(コミュニケーション欄「プライベートランれぽーと」参照)とか。 同じく8月の養老渓谷(同欄同れぽーと参照)とか。 でも今回ほどの重症は過去に記憶がありません。 単にチューブ交換しただけでは内側からチューブがはみ出して走ることができませんし。 タイヤ内側から破孔をふさぐべく何かあてる必要がありますが、ガムテープのような材料がありませんし。 ああだこうだと皆さんからアイデアが出まして、それを試作するようにタイヤに当ててみたりしますが決定打がありません。 そこへ空のペットボトルとナイフが出てきました、S石さん御主人の提案です。 このペットボトルの側面をナイフで切り取り、タイヤの内側から当ててサイドウォールの補強としました。 これは好い!タイヤサイドがしっかり補強されて変形せず、チューブもはみ出しません。 ただしリムの変形した部分でタイヤが外れることが懸念されたので、あまり空気圧を高くできませんが。 H立さんにはリム打ちパンクしないようゆっくりと走っていただくことにして、このまま走り出してもかなりいけそうです。 遅い昼食をしてから、山地を一気に下るべく象潟(きさかた)を目指しました。 |
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タイヤを外して開腹してみたところ、先ほど内側からあてたペットボトルの補修材に問題が。 サイドウォールの補強という機能はしっかりと果たしてはいたのですけれど。 補修材の厚みがチューブを押して、摩擦やら圧力をかけてチューブの側壁を切ってしまうのですね。 補修材の縁がチューブに触れる部分が、カッターの歯を当てたかのように見事一直線に切れておりました。 仕方がない、まだ陽も高く思えるし時間も少しあるように思えましたので、パンク修理の実演としてパッチ貼りを披露することにしたのですが。 パッチを何ヶ所貼っても次から次へと穴が見つかり、チューブがフランケンシュタインのようにつぎはぎだらけになりました。 結局チューブは穴だらけで使い物になりません、こんなにたくさんパッチ貼ったのに。 再度チューブを替え、残念ですがペットボトル補修材も外しました。 今度はS石さん奥方より提供いただいた、アルミメッシュで裏打ちされたガーゼでタイヤ破孔を内側からふさいでみました。 これが新たな補修材です。 そして事故時に裂けて使用不能となったチューブを活用することに。 この裂けたチューブを適当な長さに切断し、強度を勘案して3つ折りにしてガーゼに当てました。 これで復元した車輪に恐るおそる空気を入れていくと、第1次修理よりさらに空気圧の低い状態で、本当の「応急修理」です。 これは危ないなあ、この低圧ではどこまで行けるだろうか…。 圧倒的に速度の違う本隊は先行し、H立氏と2機でそれはもうゆっくりと山を降りて行きました。 山の日暮れは早いです、この頃には残照の薄暮となり寂しいやら心配やらで泣き出しそうになるのを堪えて走っておりました。 |
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日の落ちた水田のなかの一本道を3機編隊でしばらく行くと、対向してくるチャリの燈火が。 O寺機です。本隊を宿舎に誘導後、再びわたしたちを誘導するために引き返してきてくれたのでした。 先導してくれるO寺機の後ろ姿の頼もしいこと。そうでなかったら日暮れた象潟近郊で路頭に迷っているところでした。 翌日に象潟所在の自転車店にて新品の700Cタイヤとチューブを入手できました、僥倖です。 宿舎従業員の方々の「おもてなし」の心にしみじみ感じ入りました、厚くお礼申し上げます。 自転車というのは、走る面白さといじる面白さとの両面が楽しめる、実に奥行きの深い趣味でありスポーツですよね。 S.Ogo |
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